先日に専大3期生のOB会をやったわけなんだけど、みんな新入社員で初々しかったな。
当たり前だけど、僕にも新入社員の時があった。23歳の時でしたよ。1992年のことでした。神田にあった(今でもあるけど)会計事務所に就職したのです。公認会計士の方が3人、その他のスタッフが7-8人だったのかな。税理士の人はいないという少し変わった事務所だった。
最初の仕事は、10社分の手書きの決算資料を表計算ソフトに入力して、連結の決算書を作成することだった。表計算ソフトといってもエクセルじゃないですよ。当時はロータスというソフトが結構メジャーだったのです。
簡単に思えるでしょ?でもね、僕は卒論をワープロ(パソコンにあらず)で書いたのだけど、ワープロで書いたのゼミの中で僕だけでしたよ。あとは皆手書き。ルポって名前のワープロでした。確かこんな感じ。つまり、パソコンなんて触ったことなかったのです。だから素直にいました
。
「私はコンピュータはファミコンしか使ったことがありません」
・・あの、きまずーい雰囲気は今でも忘れることができませんよ。ロータスをある程度、使えるようになるまで1ヶ月くらいかかりました。
そして、今でも忘れられないのが、初めてのお使い。入社して1週間くらい経った頃。六本木のとある会社に資料を受取りに行ったのです。「決算書はこの資料を受け取らないと作れませんよ」という軽い伝言とともに。
今から考えれば、変だった。そんな伝言、あらかじめ電話でしておけばよいのだから。
会社に着いたら、社長が物凄い表情で待ってましたよ。
社長「早く決算書を出せ!!」
僕「××の資料を受け取らないと作成できません」
その瞬間、「この野郎!」と社長が叫んで胸ぐらつかまれました。「××(事務所の先輩)に今ここで電話しろ。すぐにここに来させろ!そして、今この場で決算書を作らせろ!!」
いったい何が起こったのでしょう?とにかく、先輩に電話をしてみよう。
僕「××さん、何か社長が今すぐ決算書を出せって激怒してるんですけど・・」
先輩「分かってるよ。その会社は今週中に銀行から融資を受けないと危ないんだよ。そのために、赤字なのに黒字の決算書を作れって言ってきてるんだよ。でも、そんなことできるわけないから代わりに青木君を行かせたんだよ。何とか資料をもらって無事に帰ってきてよ。ごめんね!代わるわけにいかないから電話切るな。ガチャ。」
・・時は1992年。バブルは崩壊し、しかしまだ不動産コンサルティング業なる(若干怪しげな)業種が何とか生き残っている時代でした。結局、そのあと、社長+5人くらいの社員に囲まれて、脅されたり、泣き落としされたりしながら、2時間くらい監禁されて、何とか資料をもらって帰って来ました。
その後、その会社がどうなったかは書かないでおきます。
あの頃学んだのは、お金って恐ろしいってことでした。いや、ホントに・・。
何が書きたかったかというと、新入社員の皆さん頑張ってねってことです。どんなに気楽そうに見える人にも、辛い新人時代はあるのですよ。人間関係も含めて大変だと思うけど、試練は人を成長させますよ。僕はね、人に対して腹を立てることがあんまりなくなりました。これでも学生時代は随分怒りまくったりしていたのだけど、あの頃(1990年代前半)に無茶苦茶な人をいっぱい見て関わってしまったので、最近は全ての人が常識的で善良な人に見えます。これも成長っていうのかな??
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